症例7 23歳男性 治療内容・・・屈曲ペニス修正術・上反り形成術・包茎手術傷痕修正

  • 年代
    20歳代 
    症状
    下曲り(下向き) 
    施術内容
    屈曲・湾曲ペニス修正  上反り形成  包茎手術・包茎手術傷跡修正 

    ご来院までの経緯

    中学生の頃から勃起した時のペニスの曲がりに気づいていました。
    仮性包茎でもあったので、数年前に某包茎専門クリニックで手術を受けましたが、この時にペニスの曲がりを相談しても、曲がりを治すのは無理と断られました。
    ペニスの曲がりを治す治療がないか調べていたところ、銀座みゆき通り美容外科さんのHPを見つけたので、思い切って相談してみました。

    ご来院時の状態

    平常時には変形はありませんでした。
    ペニスに外傷を負った経験もなく、診察上ペニスにしこりを触れることもありませんでした。
    先の包茎手術により包茎は治っていましたが、裏側の傷痕が若干ギャザーのようになり目立っていました。

    • 平常時の状態(正面)
      しこりや変形はありません。

    • 平常時の状態(斜面)
      しこりや変形はありません。
      裏側の傷痕が若干ギャザーのようになり若干目立ちます。

    ご来院前に、ご自宅で勃起時の状態を撮影していただいたところ、下方向に明らかな屈曲変形を認めました。
    生まれつきの症状であることから、屈曲ペニスの原因は先天性の陰茎湾曲症であると診断しました。

    • 勃起時の状態(側面)
      下方向への屈曲変形がある。

    • 勃起時の状態(上面)
      下方向への屈曲変形がある。

    症状の分析と治療方針

    • ペニスは1ヶ所で鋭角に曲がっているというよりも、緩やかに下方向に湾曲しています。
      このためペニスを真っ直ぐに治すために、3ヶ所(赤矢印)で少しづつ上向きに修正する方針としました。
      さらに、勃起角度を上げるために、ペニス根元での上反り修正(緑矢印)も効果的と判断しました。

    画像シミュレーション

    下方向への屈曲を上方向に3ヶ所で修正する場合、さらに上反りの目的で根元で上方向に1ヶ所で修正する場合の、2パターンを画像でシミュレーションしました。

    • 上方向に3ヶ所修正する場合のシミュレーション

    • 上方向に3ヶ所修正し、さらに根元で上反り修正する場合のシミュレーション

    シミュレーションを元にご本人と話し合いをした結果、上反り形成も含めた修正を行う方針となりました。
    また仮性包茎の傷痕も同時に修正することになりました。

    麻酔法の選択

    修正箇所が多いことから、局所麻酔注射もペニス全体に行う必要があり、手術時間は2時間程度になることが予想されました。
    局所麻酔でも手術は可能でしたが、麻酔注射の痛みや手術時間の長さの負担を感じなくするために、点滴で眠っている間に無痛で手術が完了する静脈麻酔を選択することになりました。

    経過画像

    • 皮膚切開のデザインです。(正面)

    • 皮膚切開のデザインです。(裏面)

    • 手術直後の状態です。部分的に内出血しています。

    • 包帯で保護して終了します。

    • 2週間後、抜糸の直後です。(表面)
      自然な仕上がりです。

    • 2週間後、抜糸の直後です。(裏面)
      自然な仕上がりです。

    • 3ヶ月後の状態です。(正面)
      自然な仕上がりです。

    • 3ヶ月後の状態です。(裏面)
      裏側のギャザーがなくなり、傷痕が目立たなくなりました。

    勃起時の状態(手術前/手術後)

    • 手術前(側面)
    • 手術後(側面)

    • 手術前(上面)
    • 手術後(上面)

    直筆体験談

    【術前日の心境はどうでしたか?】

    特に心配することはなく、手術が成功することを祈っていた。

    手術後

    包帯や皮フの変色(紫色)をみて、手術をしたんだなと実感。術後トイレに行くが、尿が出にくい。その後、座った時に痛みあり。

    帰宅後

    帰宅途中から麻酔がきれてきたのか、痛みが出る。帰宅後の食事中に激しい痛みがあり、患部を見ると、股間や陰嚢全体に血腫があり、すぐにクリニックへ行き、止血の処置をしてもらった。

    1日目

    翌日検診で新たな血腫等はなく、一安心。包帯の巻き方もあるのか、陰茎が大きく左に折れるように曲がっていたことが気になり、相談。
    →前日の血腫の事もあり、5/6に再確認してもらう。

    2日目

    痛みに関してはほとんどない。5/6の再確認は、もう一度切開して縫合を解くというものであったが、その方が出血も曲がりも具合もきちんと確認して見てくれるので納得。

    3日目

    腫れ、痛み共に、術後の経過の中で一番ピークであった。再手術したということもあり、一日安静にして過ごした。

    4日目

    陰茎の根本や陰嚢にまだまだ腫れがあるものの、痛みは少しやわらいできた。内出血(血腫)した部分に、少し変色が出始めた。

    5日目

    傷の痛みは安静にしているとほとんどなく、腫れも少しひいてきたように感じる。そのかわり、陰嚢全体が紫色に変化し、見た目的に、グロテスクに見える。

    6日目

    腫れ、痛み共に経過は良好。ただ、血腫が睾丸を圧迫し、そのことで痛みが出始めたので気になり、クリニックに電話相談する。

    7日目

    再手術後、初めて包帯を取って、患部を確認。痛々しい跡は残っているものの、確実に回復してきていると実感。代わって睾丸圧迫が激しい痛みとなってきたため、後日診察をお願いする。

    術後経過報告書

    【1ヶ月後】

    腫れ等は特にないが、全体的に血腫が引いてきたためか、縫い合わさっている部分のシコリがよく分かる。左側へ若干ねじれているのが気になる。マスターベーションをした時のペニスの痛みや疲労感が強い。

    【2ヶ月後】

    上反りが少しだけ鋭くなったような気がする。左側へのねじれは変わらず。通常時、勃起時の痛みはないが、マスターベーション後の鈍い痛みは残る。

    【3ヶ月後】

    気になるのはねじれだけ。痛みは縫合部にあると思われる。シコリはまだある。

    【今後同じような治療を受けられる方にメッセージをお願いします。】

    正直なところ、再手術や、術後の経過に不安に思ったこともあります。まだまだ、しっくり落ちつくまで様子見なところもありますが、治療によって得られた陰茎の形と満足感はなにものにもかえられません。手術を受けて、良かったと思っています。先生やスタッフの方々に、長く治療に付き合って頂いて、“ありがとう”と言いたいですね。