皮膚に覆われているために見えませんが、勃起した時に硬くなるペニスの芯は海綿体で、それを白膜が包んでいます。
勃起のときは海綿体が膨らみ白膜が伸びて大きくなりますが、白膜の伸展にアンバランスがある場合に、ペニスが前後や左右に屈曲・湾曲します。
白膜を部分的に切開縫合することにより、このアンバランスを整え、真っ直ぐにペニスが勃起するように修正する手術が、屈曲・湾曲ペニス修正術です。
屈曲・湾曲ペニス修正手術で最も重要なことは、ペニスの重要な神経や血管を傷つけずに手術することです。
屈曲・湾曲ペニスの修正手術は白膜を切開縫合しなければなりませんが、白膜の表面には重要な神経や血管が通っています。
屈曲・湾曲ペニスの修正手術では、これらに傷がつくことがないように保護しながら手術しなければなりません。
当院では屈曲・湾曲ペニス修正手術の症例が大変多く、手技に慣れているため手術を安全に行うことができますが、不慣れな医師にはとても難しいことです。
このため屈曲・湾曲ペニスの修正手術を安全に行うことができるクリニックは、全国探してもほとんどないのです。
安全性の次に重要なのは、屈曲・湾曲を正確に修正することです。
修正不足では曲りが治りませんし、過剰修正では反対側に曲がってしまいます。
また手術後の勃起角度は患者様の希望に合っていなければいけません。
当院の屈曲・湾曲ペニス修正手術では、手術をする前に手術後の勃起状態をシミュレーションして患者様にご覧いただき、患者様のご希望と一致させるようにします。
手術はシミュレーションに基づいてデザインし、手術中に疑似勃起状態を作り出してシミュレーション通りに仕上げます。
整容性という言葉は聞きなれないと思いますが、外見をきれいに仕上げるということです。
当院は通常の泌尿器科ではなく美容外科なので、整容性にはとてもこだわりを持っています。
男性にとってペニスは第2の顔、見た目を犠牲にして良いわけがありません。
当院の屈曲・湾曲ペニス修正手術は、原則として亀頭直下を皮膚切開して行います。
なぜならこの部分の切開が一番傷跡が目立たないからです。
もし包茎症状があれば、余剰包皮を除去して包茎も治します。その上で屈曲・湾曲を修正します。
当院では行いませんが、簡単に手術するために屈曲部位自体を皮膚切開して治す方法があります。
しかしその場合傷跡が目立ち、皮膚と白膜が癒着して不自然に引き攣れたペニスになるリスクがあります。
最後にもう一つ重要なことは、効果が永続的であることです。
当院の屈曲・湾曲ペニス修正手術では、屈曲・湾曲の修正箇所を切開縫合して治します。
切開縫合した白膜は、その後離れたり伸びたりすることはないため、元に戻る心配がありません。
手術の効果は永続的に維持されます。
白膜を切開せずに、簡単に糸で引き寄せて修正する方法もあります。このほうが手術が簡単で、神経を保護する必要もありません。
しかしこの方法では、勃起状態になった時に引き寄せた糸の部分が切れて元に戻る場合が珍しくありません。
屈曲ペニス(湾曲ペニス)は残念ながら、自然に治ることはありませんが、適切に手術すれば、確実に真っ直ぐに治すことができます。
ペニスが曲がっていることで、今までどれくらい悩み、不愉快な思いをしてきたことでしょう。勇気を出して手術をすることで、これまでの悩みから生涯解放され、人生が変わります。
手術はわずか90分、時間が長引いたとしても120分程度で終わります。
手術方法 | 料金(税込) | 備考 |
---|---|---|
屈曲・湾曲ペニス修正術 | 495,000円~ | 根元あるいは途中から曲がったペニスをまっすぐに修正する手術です。 |
上反りペニス形成術 | 550,000円~ | 曲がったペニス、あるいは通常のまっすぐなペニスを、上反りペニスに形成する手術です。ご希望に応じてペニスの反り具合をオーダーメイドにデザインします。 |
陰茎ケナコルト注入術 | 1回 11,000円 | 外科手術での治療が困難な陰茎屈曲症(ペイロニー病)に対する治療法です。 |
屈曲ペニス修正手術を受ける患者様が心配されることの一つに、剃毛(ていもう)があります。
例えば盲腸の手術や、太ももの付け根からカテーテル検査をする場合など、 陰毛をツルツルに剃られてしまう場合があります。
一旦毛をツルツルに剃ってしまうと、見た目の問題もありますが、しばらくの間は無精ひげのような短い毛がチクチクする時期が続いてしまいます。
当院の屈曲ペニス修正手術では、手術後に巻く包帯にからみそうな毛をわずかにカットする場合はありますが、 基本的に毛を剃ることはありません。
屈曲ペニス修正手術はデリケートな部分の手術ですから、しみたりかぶれたりすることがないように皮膚に刺激の少ない安全な消毒薬を使用して、患部を清潔状態にします。
ペニスの性感帯は亀頭と亀頭のすぐ下の裏側の皮膚(裏すじ)に集中しています。
屈曲ペニス修正手術では、性感帯に影響がない方法で切開・縫合するのでご安心ください。
屈曲ペニス修正手術で使用する縫合糸は、顔の整形手術と全く同じ素材の溶けない糸と、自然に溶けてなくなる糸です。
どちらを選んでも美容外科的な縫合によって普通の外科手術に比べて目立たない傷痕にできますが、 顔の整形手術と同じ素材の糸の方が、より傷痕がきれいです。
ただし溶ける糸と違って抜糸のための通院が必要になります。